シュガーは水溶性、ワックスは油性になりますので、科学的には両者は別物になります。
ですが世界的に「シュガーリング」を「新しいワックス」と表現する方がいる理由はなぜでしょうか?
60年代くらいから、欧米においてもっともポピュラーな剥がすタイプの脱毛はWAXでした。
ですから、シュガーリングが人気になり始めた時にはすでに ”WAX” イコール “脱毛” という概念が出来上がっていたのです。
英語で「I waxed my legs」と言ったら「脚を脱毛した」という意味になってしまうように。
そんな概念の中SUGARが紹介され始めたため、一般の人に認知してもらえるようにあえて「シュガーリングは新しいワクシングですよ」というマーケティングが必要だったのではないかと思います。
特にワックス脱毛プロダクトを販売する企業は、「シュガーリングは新しいワックス脱毛メソッドです」と宣伝されることが多いです。
または、加温して体温以上になるワックスと比較して、ワックス成分は含まれないシュガーペーストを「熱くないワックス・コールドワックス」と表現している企業もあるのです。
“sugaring is the new waxing“ と言われるようになったのは、マーケティングのための表現方法であり、本当にシュガーがワックスなわけではないのです。
(ちなみにもう一つ、”WAX” という意味を “ロウなどの油性物質“ と認識するか、”トロッとした柔らかい物質”と認識するかによって、後者の場合シュガーペーストをワックスと認識する人もいるようです。)
ここで、これだけはお伝えしたいのですが、世界的に「シュガーリングの専門家であるほど、シュガーとワックスの違いを明確にしている」ということ。
ワックス販売元は、当然シュガーをワックスと表現したいでしょう。
しかし、シュガーリング専門家たちほど以下のように「シュガーリングがいかにワクシングとは異なるのか」ということを全面的に打ち出しています。
特に私たちは、ブラジリアンワックスが需要の多くを占めている日本の脱毛業界で、他との区別化をもっと明確に実現させるためには、いかに自分はワックスではなく、いかに新しいことを始めているのかを伝えることが大切になってきます。
残念ながら新しいワックスを使うだけでは、顧客を引き寄せることができない事は、すでに脱毛業界にいる方はご存知のはず。
日本ではまったく新しい事を始めたいあなた、サロンを完全にリニューアルして生まれかわりたいあなたには、ワックス脱毛とはまったく異なるセオリーであるシュガーリングのコンセプトを真に理解し、シュガーリングの魅力を最大限に表現していって欲しいのです。
そして、いかにワックスより良い結果が出せる脱毛法であるのかを、”正確な技術でもって表現できるシュガーリスト” になって欲しいと願っています。